CPシリーズ(HF固定用アンテナ)のVSWRが悪いのですが?
CPシリーズだけでなく、HF用のアンテナは、すべて調整が必要です。取り扱い説明書に書いてあるラジアルの寸法は、あくまで標準的なものです。HF用のアンテナは、V/UHFのアンテナに比べて周囲の影響を受けやすいので、ラジアル、ラジエターの先端を障害物からできるだけ離して設置しなければなりません。オートアンテナチューナーをお使いの時は、まずチューナーを使わない状態で、ラジアル長を調整して各バンドのVSWRを調整してください。ある程度VSWRを落としてからでないとチューナーでの調整ができないことがあります。オートチューナーは、出来るだけ補助的にお使いください。又、まれにCPシリーズを長いマストに取り付けると、マストの方が付属のラジアルよりラジアル効果をもってしまうことがあります。この状態の時は、ラジアル長を調整しても周波数が変化しません。この場合は、取り付けブラケットとマストを絶縁すると効果があります。
ラジアルの取付順は関係なく取り付けられますか?
ワンサイド型にて設置する場合は、周波数の近いラジアルは、互いに影響を受けやすいので、取り扱い説明書にも離して設置するように書かれています。例えば、3.5MHzzのラジアルと7MHzのラジアルは離したほうがよいでしょう。放射状にしたときは基本的には影響はありません。
同種のアンテナで、N形とM形のコネクターの、どちらが性能がいいですか?
利得が同じであればどちらも同じ性能です。一般的にN形の方が高周波特性・防水性に優れていますが、当社のアンテナに使用しているM形コネクターは、高周波的に50Ωに整合されていますので同性能です。
3.5MHzだけ使いたいのですが、他のラジアルははずしても大丈夫ですか?
大丈夫です。3.5MHzに限らず、ほかの周波数のラジアルについても同様の事がいえます。CPシリーズは、各バンド用のラジアルが付属しており、各バンド1本のラジアルを取り付ければ動作するように設計されています。
ダイポールアンテナに使用するバランがショートしているのですが?
バランは構造上すべての端子、コネクター部分に直流的に導通があります。テスター等で測定するとこのようになりますが、高周波では、問題ありません。
ダイポールアンテナのVSWRが下がらないのですが?
ダイポールアンテナは、エレメント長と、地上高の2要素にてインピーダンスが決定されます。地上高が低いと、アンテナのインピーダンスは低い状態になっていると思いますので、高く上げてお使いください。又、必ず調整が必要です。エレメント長を調整して、目的の周波数に共振させてください。
Xシリーズなどでラジアルを外して運用したいのですが?
グランドプレーンはラジアルが付いた状態で、VSWRが下がるように設計されていますが、なかには、ラジアルを取ってもあまり特性の変わらないアンテナもあります。一般に1/4λ形式のGPなどでは、ラジアルが重要な役割をしていて、1本のラジアルでは、ラジアルの方向に電波が強くでることがあります。Xシリーズではエレメントを電圧給電に近いかたちで給電していますので、ラジアルを1本取っても指向性にほとんど変化がありません。ラジアルを外してみてVSWR、電波の飛び、共に悪くならなければラジアルを外して運用しても問題ありません。
1/4λ形式のモービル用アンテナでVSWRが高いのですが?
HF用アンテナ等の1/4λ形式のモービル用アンテナは、アース(車のボディ)が必ず必要です。絶縁された取り付け基台に取り付けてもアンテナとして動作しません。
※取り付け基台のセットビスを車体に確実に食込ませて完全にアースがつながった状態にてお使いください。